外国人と日本人カップルの国際結婚。
最近では「旦那さんが外国人!」という方に出会う機会も増えてきているのではないでしょうか。
国際結婚というと「どんな生活を送っているのかな?」と気になることがたくさんあると思います。
特に私が一番質問されるのが、国籍ってどうなってるの?ということ。
「旦那さんの国の国籍も取ったの?」「もうさくらは日本人じゃないの?」と聞かれることも多いです。
当事者でなければ、国籍の決まりを耳にすることはありませんよね。
そこで今回は、外国人と日本人が結婚した場合の国籍についてご紹介します♪
付き合っていた日本人の恋人と将来を考えていたが、どうしても「幸せな未来の自分」を思い描けずに別れる。
その後、自分の性格や夢を考え、外国人男性をターゲットに婚活開始。
- 数年の婚活期間と恋愛を経て、後のパートナーであるジョンと出会う
- 2020年冬、結婚
- 結婚前から運営している「さくら国際恋愛ブログ」は、国際恋愛のハウツーや体験談が多い
おかげ様で出版のお話も頂き、嬉しい限りです。
(が、本業が楽しいためお断りさせていただきました)
ブログの記事内では、このイラストが「さくら」です。
どうぞよろしくお願いします。
二重国籍を認める国と認めない国がある!日本は?
外国人と結婚したら、日本国籍に加えてパートナーの母国の国籍を取得できるのか気になりますよね。
実は「二重国籍」は、世界で認めている国と認めていない国があるんです。
例えばアメリカやイギリス、イタリアなどの国は二重国籍を認めています。
アメリカ国内で生まれた場合、両親がアメリカ人でなくても自動的にアメリカ国籍が与えられることでも知られていますよね。
では日本人は二重国籍が持てるでしょうか。
答えは「持てる場合と持てない場合がある」です。
本人は二重国籍を持てないと思い込んでいる人がいますが、実は状況によるみたいです!
日本人が二重国籍を取得できるのはどういうケース?
日本国籍の規定は「国籍法」に定められていて、日本国籍を取得するには3つの要件があります。
- 出生
「日本国民の親から生まれていること」など - 届け出
「日本人男性と外国人女性のもとに生まれた子供を日本人男性が認知した場合」など - 帰化
「帰化要件を満たしており、日本国籍の取得を希望している外国人」
「外国籍を取得したが、日本国籍に戻したい元日本人」など
日本人と外国人カップルから生まれた子どもは日本国籍とパートナーの母国の国籍の両方を持てる(二重国籍)ことがあります。
その場合は、22歳になった時にどちらかを国籍を選択する「選択宣言」をする必要があります。
ここで選択宣言をしないと日本国籍を失行してしまいます。
日本国籍を選んだ場合は「外国籍の離脱をする努力をしてくださいね」と法律で決められています。
でも「義務」ではなく、あくまでも「努力義務」なんです。
つまり外国籍を離脱しなかったからと言って、罰せられるわけではありません。
ルールには反するものの「罰せられるわけではない」ということになるので、あやふやな認識を持つ人が多いようです。
日本人と外国人が結婚した場合の国籍は?
では外国人と日本人カップルが結婚した場合は国籍がどうなるのか説明していきますね。
日本人男性が外国人女性と結婚した場合
この場合はとてもシンプルです。
外国人女性は母国の国籍のまま、日本人男性も日本国籍のままです。
もしパートナーの外国人女性が日本国籍を取得したいと思ったときは、帰化申請が必要になります。
夫である日本人男性が外国籍を取得したい場合は、その国へ申請が必要です。
日本人女性が外国人男性と結婚した場合
日本人女性が外国人男性と結婚する場合は、パートナーの母国の「国籍法」によって3パターンが考えられます。
日本人でも男性と女性で異なる理由は「妻に国籍を与える」という国が存在するためです。
- 結婚しても日本国籍のまま
- 結婚後希望すればパートナーの母国の国籍を取得できる
- パートナーの母国の国籍を自動的に付与される
①はお互いの母国の国籍のままなので特に手続きは必要ありません。
②は自分で希望すればパートナーの母国の国籍を取得できます。
(申請や審査、条件をクリアする必要があります)
この場合は、「意志を持って」外国籍を得ることになるので、日本国籍を放棄しなければなりません。
日本国籍を失うと、日本に入る時には「外国人」として入国することになります。
そうなると、入国しても90日までしか滞在できなかったり、ビザが必要になります。
③は結婚することで自動的にパートナー母国の国籍が付与されるパターンです。
パートナーの母国がサウジアラビア・イラン・エチオペア・アフガニスタンなどの場合は自動的に付与されます。
この場合、日本人女性は日本国籍と外国籍の二重国籍という状態になります。
基本的には日本は二重国籍が認められていないので、どちらかの国籍を選ばなくてはいけません。
結婚後2年以内に「国籍選択届」を出さないと日本国籍を喪失してしまうのでなるべく早めにどちらにするか決めて手続きをしなくてはいけません。
一方で外国に一定期間住んでいたり、結婚によって外国籍を与える国もあります。
その場合も日本国籍を放棄して「意志を持って」外国籍を得ることになります。
外国に住んでいると、外国籍を選択した方が良いことも出てくるかもしれません。
でも、母国というものには特別な感情がありますよね。
「日本国籍はいらない」と思って外国の国籍を選択しても、あとで後悔することがあるかもしれません。
もし日本国籍を再取得したいと思った場合は、「帰化」のプロセスをたどる必要があります。
元日本人として一般的な外国人よりは簡単に申請をすることができるものの、手続きには時間がかかったり、そろえる書類も多く気力が必要となります。
自分のルーツ、国との関わりなどはとても大切です。
日本に定住する予定なのか、将来パートナーの国に移住するつもりなのかなどしっかり話し合って国籍の選択をしましょう!
日本の国籍は信用度がすごい?日本のパスポート
各国のパスポートの信用度ランキングを示すGlobal Passport Indexという指標があります。
信用度とは入国にビザが必要かどうかを指します。
実は、日本のパスポートはこの信用度ランキングで世界上位!
2021年は3位で、94の国にビザ無しで入国をすることができるんです。
コロナ騒動で順位が少し落ちたみたいですね。
過去は1位だったんですが・・・
ちなみにジョンの出身地であるアメリカのパスポートは、4位にランクイン!
えー、the USA is No.1 for everything!だと思ってたよ!
なんとなくアメリカなどの欧米の方がパスポートの力って強そうですが、意外ですよね。
こうして見てみると、日本国籍を持ち続けることも悪くないかもしれませんね!
外国人と結婚しても、二重国籍になるとは限らない
国際結婚をすると「二重国籍になるのでは?」とよく誤解されますが、パートナーの母国によって異なります。
日本人のご両親のもとで生まれ育った方は、外国人と結婚しても日本国籍のままでいることが多いと思います。
もちろんパートナーの母国の国籍を選択できますが、その場合は日本国籍を放棄することになってしまいます。
国籍の選択は、今だけでなく将来のこともしっかり考える必要があります。
国際結婚をすることで、自分と国との関係性を見つめ直すいいきっかけになるかもしれません。
パートナーとしっかり話し合ってくださいね♪
結婚が決まった場合の婚姻届の書き方についてはこちらの記事でまとめています。
よろしければご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました♪
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