グローバル化が進み、インターネットも普及した今の時代、日本人が外国人の方々と交流する機会も増えています。
外国人との恋愛にあこがれる!
かっこいい外国人の彼氏がほしい!
このように考える日本人女性は、少なくありませんよね。
しかし、ここで注意しなければいけない点があります。
そんな日本人女性の心を利用してお金をだまし取る、「国際ロマンス詐欺」が近年増えているからです。
国民生活センターや国際貿易振興機構(JETRO)、外務省などといった多くの公的な機関が注意喚起を促しています。
今後幸せな国際恋愛ライフを送るためにも、ぜひ読者のみなさんも頭に入れておいてくださいね♪
外国人による詐欺!国際ロマンス詐欺って何?
国際ロマンス詐欺とは、国際恋愛を装い交流を続けたのち、お金をだまし取る詐欺のことです。
単に「ロマンス詐欺」「国際恋愛詐欺」と呼ばれることもあります。
詐欺師はターゲットに恋愛感情を抱かせ、その思いを利用します。
被害者は、男性よりも圧倒的に女性の方が多く、そのほとんどが40代以降の中高年です。
詐欺の手口はさまざまで、以下がその例となります。
- 荷物を受け取ってほしいと言われ、その際の通関料を請求される
- 家族が突然の事故に遭い、その医療費が払えないのでお金を貸してほしいと言われる
国際ロマンス詐欺に遭ってしまう被害は、お金だけではありません。
「信頼していた人に裏切られてしまった」という精神的な負担も大きく受けてしまうので、未然に防ぐことがとても重要になってきます。
外国人による詐欺!国際ロマンス詐欺の手口
「私に限って、そんな詐欺に引っかかることはない」
と、私と同じように考える読者さまは多いのではないでしょうか。
それでも、一度詐欺のターゲットにされてしまい、相手に恋愛感情を抱くようになると、その人に対する冷静な判断ができなくなりがちです。
今のうちに、どのような手を使って詐欺師が悪事を働くのか、見ておきましょう♪
国際ロマンス詐欺ステップ① 出会う
これは当たり前ですが、詐欺師と出会わない限りターゲットにされることはありません。
対面で出会うこともありますが、今ではほとんどがSNSを始めとしたオンライン上で起きるものがほとんどです。
知らない外国人から突然SNS上でメッセージがやってきたり、友だち申請してくることがあります。
メッセージの内容としては、投稿内容やプロフィール画像について褒めてくることが多いようです。
国際ロマンス詐欺ステップ② 早い段階から甘い言葉を使うようになる
会ったこともない、出会ってまだ日が浅いにも関わらず、恋愛感情を抱かせるような甘い言葉を使ってくるようになります。
恋愛にとどまらず、中には結婚を約束するケースも。
このように、外国人が結婚を申し出てから始まる詐欺を特に、「国際結婚型詐欺」と呼びます。
外国人男性は日本人男性があまりしないような愛の表現をすることが多く、それが理由で相手に惹かれてしまう女性が多いようです。
しかも、独身女性だけではなく既婚者の方でこの被害に遭ってしまう方もかなりいます。
国際ロマンス詐欺ステップ③ 何らかの理由でお金を要求する
相手が甘い言葉を使うようになって数日から数カ月、詐欺師によっては一年以上かけてから、お金を要求します。
すぐには詐欺を働くことはあまりありません。
その要求手段は様々で、先ほど少し触れたように荷物の通関料や、家族の医療費を頼まれる場合もあります。
こちらに関しては、後程詳しく説明しますね。
国際ロマンス詐欺ステップ④ 詐欺を完了させるかエスカレートさせる
一度ターゲットがお金を要求されて払ってしまうと、その後使っていたSNSのアカウントを削除して連絡をとれなくなるようにすることがあります。
もしくは、また何か理由をつけて更に高額な金額を要求されることも。
一回目は数万円、そこから数十万、数百万と請求される金額が膨れ上がっていくケースも多いようです。
恋愛感情のない相手であったらきっと冷静に対応できる事例ですから、余計こわい
外国人による詐欺!国際ロマンス詐欺のお金の要求手段
詐欺がどのような流れで行われるかを理解した後は、詐欺師のお金の要求の仕方について見ていきましょう。
最近のお金の要求方法は、種類がどんどん増えてきています。
ここでは、その5つの方法について解説します。
手口① 荷物の受け取りをお願いされる
受け取る荷物は、代理で受け取ってほしいと言われたものであったり、贈り物であると言われたものであったり、様々です。
先ほど少し触れましたが、この荷物の受け取りを承諾した後、相手が詐欺師であれば以下のような状況となります。
- 配送事業者を装う詐欺師の仲間から、荷物の配送保証料や受け取り人払いで数十万円もの支払いを要求される
- 通関手数料として法外な金額が請求される
- 税関トラブルの手数料として法外な金額を要求される
静岡県など4道県警合同捜査班は同日、詐欺の疑いでいずれも東京都在住、ニュージーランド出身の職業不詳の男(38)、米国籍の英会話講師の男(42)の両容疑者=ともに別の同容疑で逮捕=を再逮捕。
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ニュージーランド出身の職業不詳の男(38)と米国籍の英会話講師の男(42)の再逮捕容疑は、何者かと共謀して2019年10月、県中部の60代女性から現金約200万円をだまし取った疑い。同署によると、米国軍人を装った職業不詳の男(38)らはフェイスブックの「友達」申請機能で女性に接触。「除隊したら日本で一緒に暮らそう」「自分の持っている金庫をそちらに送る」などと持ち掛け、荷物の配送保証料の負担名目で現金を指定口座に振り込ませたという。女性とはメッセージのやりとりだけで、通話などはなかったとみられる。
引用:静岡新聞
荷物の受け取りをすることが、まさか詐欺の手段になるなんて驚きです。
荷物の受け取りを断ったけれど、相手から本人のパスポート写真を始めとする身分証明書を送られたことによって、相手を信頼したのに詐欺に遭いそうになった、という方もいます。
パスポート写真は偽造可能ですし、本人のものではないコピーも入手することができるので、むやみに信じない方が良いでしょう
手口② 送金すると言う手段
家族の相続遺産や慈善事業で得た財産の一部を送金する、もしくは一緒にこれから暮らすための生活資金といって、最終的にターゲットからお金をとっていく手口です。
具体的には、以下のようなことが起きます。
- 「財産の一部を譲渡するので、キャッシングカードを受け取ってほしい」と言い、その後金融機関から海外輸送手数料、通関証明手数料で高額な金額を請求される
- 「振り込むための口座を教えてほしい」といい、その後手数料などと称して複数回に渡り特定の口座への入金を催促する
- 「君の口座に振り込む金額が大きいため、手数料がかかる」と言って、数十万のお金を特定の口座に振り込むように伝える
信じられないようなお話ですが、いざ自分が当事者となると意外と分からないものだったりもするのです。
手口③ 自分もしくは家族の緊急医療費
ある程度お互いのことを知るようになったある日、突如連絡が2、3日途絶えることがあります。
「どうしたんだろう?」と考えていると相手から、以下のようなメッセージが届く場合があります。
- 一人娘が交通事故に遭ってしまった。治療が必要だけれど、その分の費用が払えない。このまま治療を先延ばしにしてしまうと、娘の身体が危ない
- 親が入院して、緊急手術が必要となった。そのお金が今はないから、貸してほしい
- 従事していた軍でひどいけがを負ってしまった。治療費がかかるようで、後で返すから今だけ代わりに払ってくれないか
多国籍の外国人グループが、だまし取った金の入金口座を不正に開設したなどとされる事件で、このグループが複数の口座を管理し、被害総額は1億円以上に上るとみられることが4日、浜松東署や静岡県警国際捜査課への取材で分かった。
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同署などによると、4人は恋愛感情などを逆手に取り、現金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」グループのメンバーとみられる。会員制交流サイト(SNS)で米国軍人や医者などを装い、「除隊したらあなたに会いたい」「戦場でけがをしたので医療費が必要」などと巧みな言葉で現金を指定口座に振り込ませた。翻訳機能で日本語に変換し、軍服姿の写真なども送っていたという。
恋愛感情のある相手だと、たとえ会ったことがなくても心配になってしまうのが女性心。
もしくは、大切な人の身内が大変な状況にいるのにも関わらず、助けないなんてことはできない!と感じることも。
そうしてお金を送ってしまう方も少なくないのです。
手口④ 新しいビジネスを始めて
「彼ががんばっているんだから、応援しよう!」という女性の思いを利用するケースがこちらです。
- 故郷で新しいビジネスを始めて、組織を回す資金が足りなくなっているので、貸してほしい
- 会社のための設備投資をした所、今使っているカードがなぜか使えない。設備投資は今すぐ必要なものだから、後ですぐに返すので、今だけ肩代わりしてくれないか
会社を持っている、などという詐欺師もあります。
しかし、彼らの言うその「会社」は実際にはなかったり、もしくは実在していても全く別の人物が起業したものであったりすることがほとんどです。
手口⑤ 家賃が払えない
こちらは、詐欺師とターゲットが実際に会える状況で起きることが多いです。
「家賃が払えない・・・払えなかったらもう国に帰るしかないんだ」
なんて言って、ターゲットへの同情や、離れたくない!という乙女心を利用してお金をとっていくパターンです。
詐欺の中には、荷物を配達する業者役や、架空の医療従事者を名乗る第三者の登場によって支払いを迫る「劇場型」の手口も見受けられるみたいだよ!
実在しない業者をあたかも実在しているように見せかけるために、わざわざホームページを作る手の凝った詐欺集団もいるんだって。
そんな!第三者に介入されたら現実味もとても増して、より騙されてしまいそう・・・
外国人による詐欺!国際ロマンス詐欺にかからないためには
さて、ここまで国際ロマンス詐欺の説明を、実例もたまに交えながら説明してきました。
読者のみなさまを怖がらせてしまったかもしれませんが、安心してください!
今からこの詐欺師の特徴や、注意点について話していきます。
国際ロマンス詐欺を理由に、国際恋愛を怖がらないでくださいね。
事実、私さくらとジョンのように幸せな国際恋愛をしているカップルは星の数ほどたくさんいます!
(もちろん言い争いなどもありますが、たまに)
国際ロマンス詐欺師の特徴
国際ロマンス詐欺はオンライン上で発生しやすいです。
SNSなど、オンライン上から知らない外国人から連絡が来た場合、まず彼らのプロフィールをチェックしましょう。
【プロフィール写真】
Google などで画像検索すれば、出てくるもの。
白人の、(モデルみたいな)見た目の良い男性が利用されている事も多い。
【Relationship】
独身、離婚、or 配偶者と死別
【職業】
- 米兵・米軍医
- 国際的な運輸の関係者(パイロット、国際貨物船乗務員など)
- 起業家や自営業者
- 資産管理人
【その他】
- フォロワー数や友達の数が少ない
- もしくはその性別が一方に偏っている(友達が女性ばかりである、など)
画像検索は、Google の検索窓に画像をドラッグアンドドロップ、もしくは画像をコピーして検索窓に入れる事で可能となります。
プロフィール写真だけではなく、本人が投稿している他の写真も検索することが出来ますよ。
職業については、「海外を転々としていてなかなか会えない」「仕事中に負傷した」「ビジネスにお金が必要」「遺産相続したのであなたに分けます」といった内容のメッセージをターゲットに伝えやすいものになっていますね。
実際にお金を要求する時や、会えない理由を聞かれたときの言い訳に使えるからです。
また、相手をだますために作ったアカウントなので、フォロワーや友達の数がとても少ないことも、詐欺師かどうかの一つの指標となります。
国際ロマンス詐欺に遭わないために
詐欺に遭わないためには、以下4つのアドバイスがあります。
- インターネットで知り合いになった面識のない外国人と、簡単に荷物の受け取りの約束をしない
- 何らかの事情で手数料などを要求されても、送金しない
- 周囲で巻き込まれているような人がいれば、すかさず消費生活センターや警察への相談を促す
- 自分も巻き込まれている可能性を感じたら、同様に生活センターや警察へ相談するようにする
オンラインでは、お互いの事をあまり知らなくても仲良くなれるという特徴があります。
これは、オンラインの良いところでもあり、悪いところでもあるのです。
とはいえ、オンラインにせよ、オフラインにせよ、国際ロマンス詐欺が起きる可能性はどちらにもあります。
何らかの理由で外国人の方にお金を要求された場合は、まずは上記にあるような公的機関へ相談するということを忘れないでください。
特に、さっき言ってた結婚をする約束をしてターゲットをだます、「国際結婚型」詐欺においては、オフラインでの交流がある場合でも多発しているみたいだよ。
しかも日本国内の結婚詐欺と違う点は、かなり大胆に結婚というワードを発するところ。
「バレたら母国へ帰ればいい」と考えているからだと聞いたよ。
それはオンラインでお金を海外に送金した場合もそうだけど。
とにかく、どんな理由であれ大きな金額を要求されたときは、生活センターや警察へ連絡してみた方が賢明だね。
上手い詐欺師なんて、それこそ第三者を利用してターゲットの入金を急かして焦らせるみたいだし。冷静な判断をするためにも、周りに頼ることが大切だよ。
外国人による詐欺!国際ロマンス詐欺に遭ってしまったら
もし自分が詐欺に遭ったと気づいたら、すぐに警察に被害届を出しに行きましょう。
先ほど言ったように、もし相手がすでに海外にいる場合でしたら、犯人の特定は難しくなります。
しかし、もし犯人が日本在住であったり、もしくは外国人に扮した日本人である場合は、逮捕してもらうことが可能となるかもしれません。
特に、お金を振り込んだ口座が日本のものであったらなおさら。
諦めずに、一度警察に出向いてみましょう。
また、被害者同士で情報を共有し、被害の内容をSNSなどといった手段を用いて広げている人も多いです。
ぜひチェックしてみてくださいね。
外国人による国際ロマンス詐欺!まとめ
インターネットが普及した分、場所を問わず様々な人と交流できる時代になりました。
また一方で、そのインターネットを利用して、日本人ターゲットに恋愛感情を抱かせ、それを利用した国際ロマンス詐欺が近年増えてきています。
時に、それは実生活で会っている間柄で起きることも。
そこで払ってしまったお金が返ってくる確率はとても低く、同時に被った精神的な傷はすぐに治ることはないでしょう。
国際恋愛をすることは素晴らしいことですが、そういった被害があることを頭の片隅に入れておくと、今後トラブルを回避するために役立ちそうですね♪
ここまで詐欺に関する少々ヘビーなお話でしたが、国際恋愛の幸せなお話について読んで気分転換したい方はこちら!
ちなみに、私さくらとジョンの出会いはマッチングアプリでした!
オンラインでの出会いの全てが悪いわけではないので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
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