ハロウィンは日本でも秋の一大イベントになりましたね。
もともとはアイルランドなどに多いケルト民族の風習です。
それが移民によってアメリカに伝わり、商業化され、広まりました。
本場アメリカのハロウィンって、どんな感じか気になりますね。
そこで今回は、アイルランド系アメリカ人と結婚したAさんの体験談を御紹介します。
アイルランド文化とアメリカ文化の両方を知っているのがパートナーのBさん。
とても面白い話が聞けました。
楽しんで読んでいただけたら嬉しいです♪
初めてジャック・オー・ランタン作りに挑戦
Aさんがアメリカのハロウィンで最初に驚いたのが、ランタン作り。
本物のカボチャで作るジャック・オー・ランタンです。
さっそくカボチャを買ってきてランタン作りに挑戦してみたそうです。
型紙で簡単に作れるランタン
驚いたことに、ランタン作りの「型紙」も豊富に売っているそうです。
Aさんにランタンの作り方を教えてもらいました。
- まずカボチャのてっぺんにナイフを入れ、円型に切り取ります。
- 切り取った蓋の部分を取り外し、スプーンで中の種や実を掻き出します。
- 図案のコピーをカボチャに張り付け、線に沿って点々と穴を開けます。
- 紙を取り除き、穴を開けた点線の通りにナイフを入れ、くり抜きます。
- 中にキャンドルを入れ、火を灯して蓋を戻せば完成!
日本で見かけるような単純な顔だけじゃありません。
初めてのランタン作りにはAさんの夫の従弟も参加してくれたそうです。
ランタン作りに慣れている従弟は、とてもシンプルな図案を選択。
図案が単純なだけに、チャチャッと簡単に掘れます。
そうして出来上がったランタンにキャンドルを入れて火を灯すと・・・
恐ろし気な顔が浮かび上がる!
ちょうど人間の顔に光を当て陰になる部分だけ掘った、という感じです。
キャンドルの火が揺れると、さらに恐ろし気な表情に。
この時からAさんはパンプキン・ランタン作りにハマってしまったそうです。
コンテストに出品される凝ったランタン
アメリカでは毎年ランタン・コンテストが行われています。
ここに出品されるランタンが、非常に凝っているんです。
ものすごく細かく掘った芸術的な作品もあります。
インターネットでも公表されていますので、見てください!
本当にビックリするようなアイディア満載なんです。
日本でも買える大きなカボチャ
日本でもネットで大きなカボチャを購入できます。
ハロウィンが定着したことで、生産する農家も出てきたんですね。
国内で大きなカボチャを生産しているのは、ほとんどが北海道の農家。
でもアメリカと比べると、やっぱり高価。
アメリカでは普通の野菜と同じくらいの値段で買えるんだそうです。
外国から輸入したカボチャも売られていて、こちらのほうが安く購入できます。
ただ輸送中に傷がついていたり、長持ちしないという欠点もあるそうです。
ハロウィンのコスチューム・パーティに参加してみた
日本でもハロウィンの仮装はあちこちで見られるようになりました。
大都市ではもちろん、田舎町でも商店街などで仮装パーティが開かれています。
もともとコスプレ商品が豊富な日本。
ネットでも、お店でも、色々なコスチュームが買えます。
小さな子供たちの仮装も可愛らしいものです。
お姫様になったり、ヒーローになったり、家族みんなで楽しめます。
子供たちと楽しむハロウィン
アメリカでも仮装してホームパーティを開くのが一般的。
10月31日のハロウィンは祝日ではないので平日の場合もあります。
だから夜遅くまで出歩いたりしない人がほとんど。
親しい友人や家族と過ごすことが多いようです。
日が落ちて暗くなってきた頃からランタンに火を灯します。
家の前にランタンを飾っていると、近所の子供たちがやってきます。
その時に言うのが「Trick or treat !」という言葉。
「お菓子くれないとイタズラするぞ~」
という意味です。
いつもとは違う自分に変身できるのがハロウィン♪
お菓子を食べた子供たちが寝静まってからが大人のパーティの始まり。
バーなどで開かれる仮装パーティに出かける人もいます。
だからハロウィンの夜は、路上に様々な格好の大人たちが歩いているそうです。
Aさんは、憧れのブロンド・ヘアでパーティに参加。
それも膝下まである長~い髪のウィッグです。
それに超ミニスカート、網タイツ、ピンヒール、という恰好。
普段はジーンズにTシャツというカジュアルな服装ばかり。
ハロウィンの時に、ちょっと違ったファッションを楽しんだAさん。
その夜はモテモテだったそうです!
夫は日本で買った作務衣にマスクをつけて忍者に扮装。
ブロンドでセクシー衣装の日本人Aさん。
忍者の格好で御満悦のアメリカ人Bさん。
日頃とは違う自分になれるのが、仮装の楽しさなんですね♪
ハロウィンの仮装コンテストを見に行ってみた
様々なハロウィン・イベントが開かれているのは日本もアメリカも同じ。
AさんとBさんは、仮装コンテストを見に行ってみたそうです。
コンテストの優勝者には高額な賞金が出る場合もあるんですって!
だから気合の入り方が違います。
日本でも仮装大賞を決めるテレビ番組がありますね。
大掛かりな仕掛けを作ったり、凝った演出をしたり。
賞金を獲得するために、1年がかりで構想を練って作るそう。
大勢で作る作品には驚かされるようなアイディアばかり。
それは、たった一人で登場した男性。
普通のレインコートを着て、1本の傘を手に持っているだけ。
それが前傾姿勢になった途端・・・
レインコートの裾が後ろへ引っ張られ、差していた傘がひっくり返り、髪の毛も逆立ちました。
でも、その様子が嵐で強風に遭っているようにリアル。
傘が折れ、コートが吹き飛ばされ、最後にかつらも飛ばされて禿げ頭に。
そこで場内は大爆笑。
こんなアイディアで賞金を獲得した人もいるなんて、本当に面白いですね。
お菓子を買い忘れたハロウィン
ハロウィンの日には、子供たちが家にやってきます。
「Trick or treat !」
このセリフは嘘じゃないんです。
子供たちが来た時に、お菓子をあげないと本当に悪戯されます。
定番は生卵をぶつけるというもの。
そのため子供たちは、もらったお菓子を入れるカゴの中に生卵もしのばせています。
ランタン作りに夢中だったAさん。
仕事で帰りが遅くなったBさん。
その日お菓子を買い忘れていたそうです。
家にあるのはポテトチップスとかポップコーンくらい。
子供たちに配るには、小分けされたチョコやキャンディーが必要なんです。
もう外は暗くなり始め、そろそろ子供たちが来る頃。
お菓子を買いに行く時間はなさそうです。
留守宅でも玄関先にランタンがあれば、お菓子をくれるというサイン。
もしランタンを飾っているのに人が出てこなかったら・・・
家に生卵をぶつけてもよいんです。
だからAさんとBさんは急いで外のランタンを室内に仕舞いました。
そうして急いで近くのスーパーへ行き、お菓子を買ってきたのです。
そこまでする?!と驚きますよね。
でも実際に、帰宅したら玄関ドアに生卵がベッタリ、という実例があるそうです。
アイルランド発のハロウィンがアメリカでイベント化
ハロウィンというのは、もともとケルト民族の風習。
アイルランドやスコットランドに多い民族です。
現在はキリスト教ですが、ケルト民族特有の宗教も残っているそうです。
それは死者の魂がハロウィンには帰ってくるという思想。
キリスト教では、死者の魂は神の元へ行くので帰ってきたりはしません。
ハロウィン発祥の地アイルランドでは、ランタンを飾ったり仮装したりもしないそうです。
この日は、もっと恐ろしいイメージで、魔除けなどをするんです。
霊を追い払うといった意味合いで、焚火や花火をするといいます。
そんなアイルランドにも、アメリカのハロウィンが少しずつ影響を与えています。
子供たちにチョコレートやキャンディをあげるようになったとか・・・
【まとめ】ハロウィンは秋を彩る楽しいイベント
現在のハロウィンは、発祥の地アイルランドとは、かなり様相が違ってしまったようですね。
でも暑かった夏が終わり、ようやく涼しくなった季節。
クリスマスまでは間があるし、何か楽しいことをしたい時には最適なイベントです。
日本でも冬至の日にカボチャを食べるという風習がありますよね。
パンプキンスープやカボチャのスイーツも店頭に並ぶ時期。
企業戦略に踊らされてる感もありますが、楽しんだほうが得!
ランタン作りは無理でも、キャンドルなどデコレーションをしてみましょうか。
オレンジ色の室内装飾は温かな雰囲気を作り出してくれます。
勇気を出して仮装してみるのも面白いですよ!
色々な場所でイベントが開催されているので、参加してみてはいかがでしょうか。
素敵な出会いが生まれるかもしれません♪
外国人と出会えるイベントは色々ありますので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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