意外とスピード婚になりやすいのが国際恋愛。
それはビザの問題がキッカケになりやすいからです。
ビザの期限が過ぎたら帰国せざるを得ないのが外国人。
遠距離恋愛になると会いに行くのも大変。
それなら結婚してしまおうか、という展開になりやすいんです。
そんな遠距離恋愛から結婚した国際カップルを御紹介しますね♪
2人の出会いはマッチングアプリPairs だったそうです。
私とジョンの出会いもPairs だったので興味津々でした。
思いがけずアメリカで新しい人生を始めることになったAさん。
入国が厳しくなったことやコロナの影響も受けているそうです。
そんな最近のアメリカ事情も参考になりました!
【マッチングアプリ】婚活のスタート!
Aさんには離婚歴があり、息子が一人います。
女手ひとつで子育てしてきたAさん。
息子が20歳になったら再婚しようと決めていました。
結婚相手を見つけるために登録したのがマッチングアプリ。
複数のサイトに登録して、40代での婚活を始めたんです!
ふと目に止まった写真に「いいね」
最初は色々な男性のプロフィール写真を眺めていただけのAさんです。
そんな中で、ふと目に止まったのがアメリカ人男性Bさんの写真でした。
ハゲで太ったオジサン。
漫画みたいなポーズで犬を抱きしめ、満面の笑み。
「きっと、この人いい人なんだろうなぁ」
「このオッサンが、ぬいぐるみみたいじゃん」
そんな軽い気持ちで「いいね」を送ったんです。
数か月後に届いたメッセージ
「いいね」を送ったBさんからは何の音沙汰もありませんでした。
それなのに、忘れた頃にメッセージが届いたんです。
ヘンテコなメッセージで、Aさんにはチンプンカンプン。
この人きっと変わってるんだろうなあ・・・
そう思いつつメールの交換が始まりました。
無料アプリで送られてくるメッセージには、怪しいものも多いんです。
遊び目的だったり、日本に住み着きたい外国人だったり。
Bさんのメッセージはヘンテコだったけれど、怪しくはなかった。
1カ月くらい毎日メールの交換をしていました。
内容は、他愛のない日常のことばかりです。
日本旅行を予定していた彼との初デート
Bさんは以前から日本旅行を予定していました。
好きな日本人アーティストのライブを見に行くためです。
それで一緒にライブを見られる日本人を探そうと思ってPairs に登録していたんです。
ですからライブ会場のある東京に住んでいる日本人を探していました。
でもAさんが住んでいるのは札幌。
当初Bさんの予定では、東京でライブを見て近くを観光するだけでした。
けれどAさんと知り合ったことでBさんは予定を変更。
仲間より一足先に来日して札幌まで来てくれることに!
Aさんは喜びのプチパニック!!
職場に休暇を申し出て、Bさんと会う時間を作ったのです。
札幌の観光地を案内したり、行きつけの店に連れて行ったり。
アメリカに住んでいる外国人と恋人気分でデート。
でも恋愛は無理だろうと諦めていました。
遠すぎるし、言葉もカタコトだからです。
そう割り切っていたつもりだったけれど。
Bさんを手放したくない気持ちになっていました。
モヤモヤしたままAさんは、仲間と合流するため東京へ旅立つBさんを見送ったのでした。
旅行中もBさんは毎日メールと写真を送ってくれました。
でも彼の3週間の日本旅行は終わり、Bさんはアメリカへ帰国してしまいました。
【遠距離恋愛】彼に会いにアメリカへ行きたい!
Bさんはアメリカに帰ってからも毎日メールをくれました。
2人で話し合い、交際を始めることになったんです。
「今度はAがアメリカに来る番だよ」
そう言ってくれるBさんに応えて、Aさんは渡米の計画を立て始めます。
次々と邪魔が入る渡米計画
Aさんのアメリカ旅行は、なかなかスムーズに運びませんでした。
まずは、ほんの10日くらいなのに仕事の休暇がもらえない。
もともと問題のある職場だったので、Aさんは退職することにしました。
仕事を辞めてしまえば、もっと長くアメリカ旅行ができます。
2匹の飼い猫も連れて90日間、アメリカ旅行をすることにしたんです。
ところが動物輸入に関しての規制があります。
そのための手続きや費用のことを調べるうち、やっぱり無理かな~という気分に。
でもBさんは、どうしてもアメリカにAさんを呼びたい。
長く滞在すると永住を疑われて入国が難しくなります。
留学生として入国するか、フィアンセビザを取るか。
どれも準備のために時間がかかるんです。
最近のアメリカは特に、移民の入国が難しくなっています。
するとBさんは、こんな提案をしてきたのです。
ただの旅行計画だったはず。
ただ会いたい、できるだけ長く一緒にいたいだけ。
それがビザの問題がきっかけで結婚に結びついたんです。
そんなわけでAさんは、80日間の旅行として渡米することにしました。
ビザ免除プログラムESTAで長期旅行を計画
ESTAとはビザ免除プログラムに参加している国に認められているシステム。
「Electronic System for Travel Authorization」の略で、電子渡航認証制度。
ビザは在日アメリカ大使館へ申請しますが、ESTAはウェブで簡単に申請できるのです。
ESTAで認められている滞在期間は最大90日まで。
商用や観光旅行で入国する際には、事前に申請することが義務化されています。
就労・留学・永住の場合にはESTA申請が認められず、ビザの取得が必要です。
ESTAは商用や観光の場合のみ、ビザの取得を免除している制度です。
偽装結婚をして永住権を取得するケースもあるため、この点は厳しくチェックされます。
そのため入国の際には根掘り葉掘り意地悪な質問をされるといいます。
少しでも疑わしいと携帯やパソコンの開示を命じられることもあるそうです。
メールで結婚の話をしているAさんは、携帯を開示することはできません。
Bさんは移民弁護士を雇ってくれました。
そして弁護士のアドバイスに従って渡米の準備をしたのです。
Aさんは札幌に住むアメリカ人の知人に行政書士も紹介してもらいました。
戸籍を翻訳してもらったり、ビザについて相談するためです。
ESTAでの入国について必要な準備もアドバイスしてもらえました。
「細かなことは入国してからですね。行ってみないと分からない。一か八かの賭けです」
そんな風に言われ、出来る限りの準備をして渡米する日を迎えました。
猫を連れてアメリカ旅行のはずが・・・
猫を連れて渡米できるのはJALしかありませんでした。
他と比べると航空運賃が高額ですが、仕方ありません。
Aさんにとっては、日本語が通じるので安心です。
ところが当日になって、猫を連れていけなくなったんです!
神経質な猫をケージに入れることができず、捕まえることすらできません。
焦るAさんに、見送りに来た友人が、猫の面倒を見ると言ってくれました。
それでAさんは仕方なく猫を置いて旅立ったのです。
猫を連れて行かないのなら、もっと安いエアラインが使えたのに。
旅費を払ってくれたBさんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
最大の難関は入国審査
最初の入管手続きはKIOSKで簡単にできます。
日本語に切り替えることもできるし、教えてくれる人もいます。
そこを通過したら入国審査官のもとへ。
Aさんは、Bさんが書いてくれた招待状を手に、ドキドキしながら進みました。
質問内容は予想通り。
・何をしに来たのか
・何処に泊まるのか
・何日の滞在か
「80days!」
満面の笑顔で滞在日数を答えたAさん。
すると入国審査官の表情が変わり、別の人も呼んで何やら話しています。
Aさんは不安を感じつつ、Bさんが書いてくれた招待状を審査官に渡しました。
ここで連れてくる予定だった猫を日本に置いてきたことが幸いするとは!
Bさんの招待状には猫を連れてくることも記載してあります。
その猫を連れてこれなかったことが帰国の意思があると受け取られたのでしょう。
最後に「結婚しないか」と確認されたので「しない no no」と答えたら・・・
ジーッとAさんを睨みつけていた審査官が一言。
「Welcome to America. Enjoy !」
Aさんは無事アメリカに入国できました。
【アメリカ入国】入籍と永住権の申請
やっと再会できたAさんとBさん。
まずは観光を楽しんでから、無事に入籍しました。
日本人が結婚する場合に必要なのが「入籍」で、日本大使館で届け出をします。
アメリカには日本のような戸籍制度がありません。
結婚する場合には州の登録課へ「結婚許可証(Marriage Licence)」を申請するのです。
結婚しただけで配偶者ビザがもらえるわけではなく、入国管理局への申請が必要になります。
結婚許可証でアメリカ国民の配偶者であることを証明して永住権を申請するのです。
これがまた簡単にはいきません。
偽装結婚をしてアメリカ永住権を取ろうとする人がいるためです。
カリフォルニア州で永住権の申請
弁護士を訪ね、大量のペーパーワークをこなし、健康診断も受けて永住権の申請。
Bさんが住むのはカリフォルニア州です。
特に移民が多い地区なので、入国審査は非常に時間がかかるんです。
申請が受理され、面接を受け、永住権が発行されるまで6か月はかかります。
その待機中はアメリカ国外へ出られません。
永住権の申請中に国外へ出ると、永住の意思がないと見なされるのです。
そうすると申請が受理されないことすらあります。
Aさんの申請書が受理され、審査官との面接が受けられるまで、1年もかかったそうです。
いよいよ入国審査官との面接
面接を受ける前にも、弁護士を訪ねて対策を練りました。
意地悪な質問に答えるための練習もしました。
面接当日は、弁護士と通訳も同席。
「これは裁判ではありません。リラックスしてください」
審査官は、そんな風に言って面接を始めました。
面接では、練習した質問は一切なかったそうです。
夫婦間に関する質問を想定していたのに、政治についてなど予想外の質問ばかり。
Aさんは、分からないことは分からないと正直に答えました。
こうして無事にアメリカの永住権「グリーンカード」が発行されたのです。
札幌に残してきた猫が心配・・・
1年もかかった永住権の申請から受理まで。
Aさんの気がかりだったのは、札幌に残してきた猫たちです。
マンションの鍵を預けてある友人が世話してくれています。
そのための費用も送っています。
マンションもそのままなので、家賃を払い続けています。
その費用を出してくれているのはBさんです。
Bさんへの感謝と申し訳なさ。
猫たちへの心配。
そんなストレスを抱えながらの1年でした。
コロナの影響で帰国できない!
やっと帰国できるという時になった時に発生したのがコロナ騒動。
いま現在もAさんは日本へ帰国できていません。
マンションもそのまま。
猫に関しては、プロのペットシッターを雇っています。
でも、その費用の負担が気になり続けています。
Bさんは、そんなことも全て許容してくれているんです。
【国際恋愛】偶然の出会いが結婚へとつながった理由とは?
長年連れ添った夫婦って、顔や雰囲気が似てくるっていいますよね。
AさんとBさんって、日本人と白人アメリカ人なのに、似ているんです。
そもそも出会う運命だったとしか思えないような2人。
でもマッチングアプリがなかったら、2人が出会うことはなかったはずです。
Aさんは、パートナーとして外国人を探していたわけではありません。
Bさんは、結婚相手を探していたわけではありません。
そんな2人が偶然に出会って結婚に至りました。
きっかけはビザの問題でした。
でも、お互い正直に、じっくり話し合ってきたことも大きな要因です。
結婚を後押ししたビザ問題
いずれは結婚したはずの2人。
でも、こんなにスピーディに結婚に至ったのは、ビザがきっかけです。
ビザの問題がなかったらプロポーズの機会が掴めなかったかもしれません。
日本人同士だと、なかなか結婚に踏み切れないカップルもいます。
それが国際恋愛では、ビザが結婚の後押しになることがあるんです。
正直に自分の気持ちを伝えあう
Aさんには離婚歴があり、成人した息子がいます。
ひとりで子育てしてきた生活も、Bさんには隠さず伝えていたんです。
Bさんは、Aさんの子供についても正直に打ち明けてくれました。
「もし子供が小さかったら責任を持てなかったと思う。」
息子が成人しているから付き合えると思ったと正直に言ってくれたんです。
Aさんは、息子の父親を探していたわけではありません。
子育てが終わった時点で自分のパートナーを探そうと思っていたんです。
そうして思い切って渡米したAさんは大きな幸せを手に入れました。
アメリカ生活も2年になった今。
日本は帰国する場所ではなく、訪れる場所になったと言います。
運命の出会いを引き寄せたものとは?
人と人の出会いって、偶然ですよね。
そんな中で結婚に至るかどうかは、運命としか思えません。
AさんとBさんみたいな「ぴったりカップル」が誕生するのも偶然のはからい。
でも、そんな運命を引き寄せられるのがマッチングアプリだと思いませんか?
日本とアメリカ。
距離を超えて、日常的な暮らしの場を超えて、出会えた2人。
普通に生活していたら、決して出会えませんでしたよね。
同じ日本に住んでいる私とジョンだって、普通の生活の中では出会えなかったでしょう。
ぜひぜひ皆さんも、素敵な出会いを引き寄せ、選び取ってほしいと思います!
マッチングアプリPairs の使い方は、こちらの記事から読んでみてください。
マッチングアプリは、複数に登録したほうがいいというのがAさんのアドバイス。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
皆さんの出会いを応援しています!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます♪
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